すとぷりはリスナーの笑顔のために挑戦し続ける ユニットの進化感じたメットライフドーム公演

すとぷり、メットライフドームDAY1レポ

 すとぷりが9月22日、23日の2日間、メットライフドームにて、ユニット史上初となるドーム公演『すとろべりーめもりーvol.10』を開催した。動画配信サイトでの様々な活動を経て集った6人が、活動4年目に突入した現時点での集大成を見せた22日の公演の模様を振り返る。

 巨大なお城モチーフのステージセットに、純白の王子様衣装で登場したすとぷりのメンバー。「大好きになればいいんじゃない?」「はりーはりーらぶっ」と、リスナー(ファン)との絆を確かめ合うようなキュートな楽曲に続けて、メンバーが“ナユタン星人化”したYouTube動画でもおなじみの「彗星ハネムーン」を披露。るぅとが1週間のうち5日遅刻しているという暴露MCを挟みつつ、ライブ初披露の「好きになっていいよね?」、さらに「アニバーサリー」をマイクスタンドを使って歌い上げる。元気いっぱいのポップスから真剣なバラードまで、様々な表情のラブソングを届けた。

 「Day By Day」「Endless Flight」「パレットダンス」のメドレーでは、ジェル&ななもり。、さとみ&ころん、るぅと&莉犬が3台のいちごのトロッコに乗り込み会場を一周。すとぷりとリスナーがより近い距離で笑顔になれるドームクラスならではの嬉しい演出だ。なかでも6色のメンバーカラーのサイリウムの光に囲まれながら〈描こうよ 色は個々にあるから 一緒になれば色彩は無限大 誰でも好きなことを好きでいい! メロディライン超えて混ざろう パレットで〉(「パレットダンス」)と歌う景色は実に美しかった。

 ジェル&ななもり。「非リアドリーム妄想中!」、さとみ&ころん「でこぼこげーむぱーてぃー」、るぅと&莉犬「すとろべりーごーらんどっ」を経て、ジェル&さとみ&ななもり。の“大人組”による「ロメオ」「キングオブ受動態」、莉犬&るぅと&ころんの“信号機組”による「ノンファンタジー」「道標」と立て続けに披露されたペア、トリオによる楽曲群は、一種の“キャラソン”と言えるほどそれぞれのキャラクター・関係性が楽曲の世界観に反映されていて、まさにすとぷりワールド全開。また、声を武器に活動してきたメンバーが揃っているだけあり、それぞれの組み合わせごとに異なるハーモニーが楽しめるのもすとぷりならではだ。

 黒の衣装にチェンジした大人組がMCをする中で、ジェルが「ここから本番だから」と話したように、ここからはムードが一変し、クールな楽曲で魅せる。信号機組も合流して6人で「GO GO CRAZY」「Move on!」、続けて「No Perfect」「Don't Give Up!!」「BREAK OUT」のメドレーを披露。イントロでひときわ大きな歓声が上がった幻想的な「AquaKiss」、初の実写MVも話題を呼んだ「僕らだけのシャングリラ」はダンスもかっこよく決まった。

 制服姿で再び登場したメンバーたちは1年ぶりの披露だという「ダンスロボットダンス」、「よさこいディスコParty」と、会場を一層盛り上げるアッパーな2曲でラストスパート。すとぷりメンバーのライブにかける思いとも重なる「パレードはここさ」を歌い終えると、数え切れない「ありがとう」を言葉にする6人。そして、6人の個性を輝かせてくれたリスナーへの感謝と、いつでも自分たちの元へ帰ってきてほしい、というメッセージとしても響く「おかえりらぶっ!」で本編は終了。アンコールでは再びトロッコに乗り「朝の夕陽」「すとろべりーぷりんすふぉーえばー!」を届け、ラストを飾った。

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