香取慎吾のピュアな表情は一体どこから作られる? アイドルスマイルが輝き続ける理由

 香取慎吾が登場した雑誌『JUNON』(12月号)が話題になっている。往年のアイドル雑誌を彷彿させるキュートなグラビア写真は、42歳という年齢を忘れてしまうほど。まるで20年くらいタイムスリップしてしまったかのような、そのピュアな表情は一体どこから作られているのか。

 “香取慎吾のヒミツ“そう題して語られたインタビュー内容を読み進めるうちに、すぐに「なるほど」と膝を打つことになった。そこで明かされているのは、彼がどんなマインドで日々を過ごしているかということ。

 オンオフ問わず、いつでも人の言動に興味を持って観察すること。その逆に、相手の中に自分が残るという意識を忘れないこと。だからこそ、創り上げるものには0.5秒単位でこだわりを持ち、そして何よりも“今”を楽しむということ。

 なかでも、最も印象的だったのは、10月1日0時に配信リリースした新曲「10%」について。「あの日はインスタにアップするのも、みなさんのTwitterとかをみて、一緒にワクワクしながら準備してたんです」リアルタイムに反響を感じることができる現代らしい舞台裏エピソードを披露する。さらに「本当3〜4人ぐらいでパソコンも開かずスマホだけで」と少人数体制で、あのサプライズが仕掛けられていたというのだから、驚きだ。

 かつて……それこそ20年前だったら、“香取慎吾がソロで新曲をリリースする“となれば、多くのメディアが呼ばれ、大掛かりな記者会見が開かれていたかもしれない。参考までに、20年ほど前といえば、SMAPが最後の8cmシングルCD『Fly』をリリースしたころといえば、時の流れを感じやすいだろうか。

 作り手も、その情報を広める側も、きっと今の何十倍、何百倍とマンパワーが必要だったことだろう。それを今は、手の中に収まるスマホ数台と少人数のスタッフ、そしてファン(NAKAMA)自らの力で、リリース&拡散していくことができるのだ。

 「すごい時代だなぁって(笑)」そんな時代が生み出す大きな変化を、体当たりで実感しているはずの香取だが、私たちが思っているよりもずっと肩の力が抜けている様子だ。変わってしまうこと、自分の知らない世界が広がっていることに、わたしたちはどこかで身構えてしまう。それは年齢を重ねるという、自然な流れにさえも恐れるくらいだ。

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