岡田将生が明かす、自身の家族に対する思い 「挫折したときに支えてくれたのはやっぱり家族」

岡田将生が語る、家族に対する思い

 お笑い芸人・鉄拳のパラパラ漫画を実写化した映画『家族のはなし』が11月23日に公開された。本作は、幼少期はスポーツで神童と呼ばれるも怪我で挫折を味わい、その後上京して大学生活の傍らバンド活動を行うも、再び挫折を経験することになる主人公・拓也が、リンゴ農園を営む優しい両親の愛情に気づいていく模様を描いた人間ドラマだ。

 今回リアルサウンド映画部では、リンゴ農園を営む両親の一人息子・拓也役で主演を務めた岡田将生にインタビュー。金髪で挑んだ役作りから自身の家族に対する思いまで話を聞いた。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

「感情的に分からないところがほとんどありませんでした」

ーー鉄拳さんのパラパラ漫画を実写化するという本作の主演オファーをもらった時の気持ちは?

岡田将生(以下、岡田):鉄拳さんのパラパラ漫画は、僕自身とてもグッとくるところがあったので、是非やらせていただきたいと思いました。映画本編にパラパラ漫画が織り交ぜられるというアイデアも新しかったので、また違うジャンルの作品になるんだろうなと思いながら参加させていただきました。

ーー鉄拳さんは撮影現場にも訪れたそうですね。

岡田:鉄拳さんは素顔で撮影現場にいらっしゃったので、まずそこにビックリしました。誰だかわからなかったです(笑)。僕としてはやっぱり原作者である鉄拳さんにダメだと言われないように一生懸命やらなければいけないという責任感もあったんですけど、鉄拳さん自身がすごく喜んでくださっていたので、そこは安心しました。エキストラとして出たいとおっしゃってくれていたのも嬉しかったですね(笑)。しかも全ての撮影が終わった後、鉄拳さんがキャスト・スタッフ全員分の似顔絵を描いてくださったんです。その時に鉄拳さんからの愛がものすごく伝わってきたので、自分もそれに負けないぐらい、作品に愛情を注ごうという気持ちになりました。

ーー挫折を経験した少年が夢に向かって歩いていくも、再び挫折が待ち受けていて、そこで家族のありがたみや親の愛を再確認するというストーリーにはどのような印象を受けましたか?

岡田:僕はこの仕事を始めてもう10年以上経ちますが、最初はこの仕事に対して親は賛成ではなかったんです。結果的に僕の話を聞いて納得してくれて、今でも応援してくれているんです。僕もそうであるように、どの家庭にも一つは当てはまることがありそうな内容だったので、感情的に分からないところがほとんどありませんでした。ただ、僕は東京出身なので、地方出身の方が抱く東京への憧れや、地方と東京では家庭内の話はちょっと違うとは思いつつも、1人の男性として、子供が大人になっていく姿はものすごく共感できました。

ーー役作りもほとんど必要なかったと。

岡田:そうですね。山本(剛義)監督とは過去に一度ご一緒させてもらったことがあったので、本当に安心した気持ちで臨めました。監督とまずは自分の両親の話などもさせていただきながら、実際の僕の話と演じる拓也の話を照らし合わせながら進めていきました。今回の拓也というキャラクターの行動や言葉の意味もすごく理解できたので、あとは現場に入って感じたままにやるだけでした。

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