有村架純が過去を受け入れ、ついに岡田健史の元へ走り出す 『中学聖日記』が見せた“純愛”とは

『中学聖日記』有村架純が体現した純愛

 『中学聖日記』(TBS系)第8話は、ついに聖(有村架純)が晶(岡田健史)を愛する決断を下した回となった。今まで聖の思い悩む姿にやきもきしていた視聴者も多かったであろう中、かつて晶が聖を求めたように、聖は晶の元へ走り出したのだ。

 第8話は、晶の母・愛子(夏川結衣)が聖の元を訪れる場面から始まる。晶が聖に恋をしたことがきっかけで、晶と疎遠になってしまった愛子は聖への怒りを露わにする場面が多々あったが、ついに再会する形となる。夏川のどこか取り憑かれたような目つきと聖の挨拶を遮って「晶、来ましたか? ここに来ましたか?」とか細い声ながらもまっすぐに問いかける気迫は、ホラー映画をも凌駕するような恐ろしい演技だった。それに呼応するかのように動揺を隠せず、怯える有村も見事で、今回のハイライトの一つと言える。愛子は聖の行いの「被害者」であり、まさしく過去の亡霊として聖を恐怖させる。

 そして、もう一人聖と敵対する存在として挙げられるのが、聖が赴任している小学校の生徒・彩乃(石田凛音)の母親・美和(村川絵梨)だ。美和は愛子に近づき、聖が過去に淫行の疑いで教師を辞めた事実を広めるが、聖のよき理解者である千鶴(友近)の機転によってその事実はなかったことに。嘘の噂を流したとされた美和は周囲から避けられ、娘・彩乃との溝も深まり、自暴自棄になる。事なきを得た聖だったが、酒に走る美和を気にかけずにはいられない。愛子と美和の存在によって、聖は再び過去と向き合わざるを得なくなったのだ。

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