加速する『ボヘミアン・ラプソディ』現象 公開5週目にして3週目『ファンタビ』をまさかの逆転!?

加速する『ボヘミアン・ラプソディ』現象

 先週末の動員ランキングは『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』が、土日2日間で57万8000人、興収7億4400万円をあげて、2週連続で首位を獲得。累計では動員200万人を突破、興収でも先週末の時点で30億円超え目前。さすが、前作『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(2016年11月公開)では最終興収73.4億円を記録した超人気シリーズ。今作も前作と同水準の大ヒットに達する勢いで、好調な推移を続けている。

 一方で、相変わらず前例が見当たらない興行を展開しているのが公開4週目の『ボヘミアン・ラプソディ』だ。先週末土日2日間で動員40万4000人、興収4億9600万円。この数字は先週との対比で動員では実に145%、興収でも126%という驚きの伸び率となっている(興収の伸び率が少ないのは、土曜日の12月1日が映画サービスデーだったため)。これで3週連続で前週超えというのも異例中の異例だが、今週のウィークデイに入ってからは『ファンタビ』を上回る成績をあげていて、場合によっては今週末には逆転する可能性まで出てきた。本日12月6日にはNHKの『クローズアップ現代+』でも急遽特集が組まれることとなったが、その番組紹介でも「『君の名は。』ですら起こらなかった異次元の現象」といった言葉まで躍っている。今週に入ってから(決してクイーンの専門家というわけではない)筆者のもとにも、週刊誌などから今回の『ボヘミアン・ラプソディ』現象についてコメントを求められる機会が複数回あり、少々困惑すると同時に、まさにその「現象化」を体感しているところだ。

 日本でここまでの爆発的ヒットとなっている『ボヘミアン・ラプソディ』だが、アメリカのウェブメディア、Deadlineの記事によると、現在の世界での興収において日本は4位。1位はアメリカ、2位はクイーンお膝元のイギリスまでは誰もが納得といったところだろうが、4位の日本に大きく水をあけて3位に韓国がランクインしていることに驚く人も多いのではないだろうか。

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