頭角を現す5人の“ケント” 賀来賢人、山崎賢人、中島健人、林遣都、永山絢斗が火花を散らす

頭角を現す5人の“ケント”

 賀来賢人と山崎賢人による、“ケントVSケント”が大きな話題となった『今日から俺は!!』(日本テレビ系)の最終話。この2018年を振り返ってみると、中島健人、林遣都といった“ケント”という名の俳優たちも活躍が目立った。彼らの共通点はその名だけでなく、TVドラマや映画界の最前線で奮闘していたことは、誰の目にも明らかであっただろう。

賀来賢人『今日から俺は!!』より(C)日本テレビ

 2016年公開の『森山中教習所』を除くと、『わにとかげぎす』(TBS系)、『海月姫』(フジテレビ系)など脇に回ることの多かった賀来賢人。大ヒットシリーズの完結編で初めて顔を見せた『ちはやふる -結び-』では、彼よりもさらに若い世代の役者たちが作り出す世界観に見事に溶け込みながらも異彩を添え、毎話強烈な印象を残した『今日から俺は!!』で一躍人気者となった。クールな佇まいにハードなアクションもこなす高い身体能力、そして何より、緩急を自在に操ったコミカルな演技の幅の広さ。連続ドラマによって、それらすべてを一気に証明した彼の需要は、今後ぐんと上がるのではないだろうか。

山崎賢人『グッドドクター』より(C)フジテレビ

 『トドメの接吻』(日本テレビ系)で連ドラ初主演を飾り、2018年、快調な走り出しを見せた山崎賢人。今をときめく志尊淳、新田真剣佑、新木優子、門脇麦、菅田将暉らスター揃いの作品を背負って立ち、その後には主演映画『羊と鋼の森』が公開された。これまではマンガを原作とした、ティーン層向けの作品に連投していた彼だが、文学作品を原作としたヒューマンドラマでもその魅力を開花させた印象だ。続く『グッド・ドクター』(フジテレビ系)では、自閉症スペクトラム障害とサヴァン症候群を抱えるレジデントという難役に挑み、高い評価を得た。いまや名実ともに均整のとれたトップスターだと言えるだろう。『今日から俺は!!』で、10話にかけて主演として“頭を張ってきた”賀来の、最後の相手役に扮した山崎だが、たった30秒弱の出演時間にもかかわらず賀来に張り合うことができたのは、彼だからこそなのではないだろうか。『キングダム』の公開も楽しみである。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アクター分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる