高畑充希、2019年もロケットスタートとなるか ドラマ・映画・CM、起用され続ける魅力を探る

高畑充希が映画・ドラマに起用され続ける理由

 高畑充希が主演の金曜ドラマ『メゾン・ド・ポリス』(TBS系)が、1月11日よりスタートする。彼女のトレンドマークであるロングヘアを20センチ切り挑む今作は、初の刑事役であり、TBSドラマとしては初の主演作。高畑は2016年に初の主演作となった朝ドラ『とと姉ちゃん』(NHK総合)を皮切りに、2017年は『過保護のカホコ』(日本テレビ系)、2018年は『忘却のサチコ』(テレビ東京系)と毎年各局を渡り歩き、着実に連ドラ主演を重ねている。『メゾン・ド・ポリス』は、2019年、高畑にとってロケットスタートを決める作品になる予感がしている。

『忘却のサチコ』(c)阿部潤・小学館/「忘却のサチコ」製作委員会

 ミュージカル女優から始まった高畑の女優活動は、映画、ドラマ、CM……と多岐に渡る。2018年1月に単発ドラマとして放送された『忘却のサチコ』は、10月より連ドラとしてスタートし、12月28日に最終回を迎えた。生真面目な性格にどこか掴めない幸子のキャラクターは、高畑に潜在する演技力を存分に発揮。結婚式から逃げ出した俊吾(早乙女太一)を忘却するため、幸子は各回にて旨いものを食し脳内トリップする。

 中でも印象的だったのが、第2話にておにぎり専門店で繰り広げられるミュージカルシーン。歌い踊るその演技は、2016年にかんぽ生命のCM「それは人生、私の人生」編でも発揮されていたが、今回は星野源「恋」のバックダンサーでも知られるELEVENPLAYからErisa、Kaoriが振り付けを担当。ミュージカル『ピーターパン』で培われた高畑のパフォーマンス力を買われての演出だ。ほかにも、泥酔したり、コスプレをしたり、アイドルソングを踊ったり、疾走したり、フリーズしたり、ラップをしたり……と高畑がこれまで演じてきた役柄の中でも、最も変幻自在であり、その振れ幅に対応できるのが彼女の潜在能力そのもの。

 また、ドラマの軸でもある食の演技にも触れておきたい。人間の三大欲求のひとつであり、誰もが味わったことのある食の快楽は、観るものを惹きつけ、食欲を増幅させる。第1話の関西風すきやきに始まり、おにぎり、ジンギスカン、オムライス……そして、最終回の石狩鍋。はふはふと熱がりながらも頬張り、すすり、至高の笑みを浮かべる高畑の表情に、何度食欲をそそられたか……。金曜深夜という時間帯もあり、完全に『孤独のグルメ』(テレビ東京系)に匹敵する飯テロドラマだった。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アクター分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる