片寄涼太、萩原利久、鈴木仁、神尾楓珠……『3年A組』クラスメイト自殺の真相の鍵を握るのは誰?

『3年A組』物語の鍵を握るのは誰?

 1月期ドラマのなかでも菅田将暉主演の『3年A組-今から皆さんは、人質です-』(日本テレビ系)が突出したユニークさで話題をさらっている。菅田の演じる教師・柊一颯が、担当クラス3年A組の生徒たちを人質に取って立てこもるというショッキングな内容ながら、一颯の教育論には正しい部分もあり、一面的には評価できないドラマだ。また学校が舞台ということもあって、生徒役のフレッシュなキャストたちにも注目が集まっている。そこで今回は、その中から片寄涼太、萩原利久、鈴木仁、神尾楓珠の4人にフィーチャーしたい。

片寄涼太(甲斐隼人)

 クラスのリーダー格である甲斐役の片寄は、GENERATIONS from EXILE TRIBEのメンバーの24歳。2012年にGENERATIONSの正式メンバーとなる。同グループでのボーカルのイメージが強いが、14年にはドラマ『GTO』(フジテレビ系)で俳優デビュー。17年のドラマと映画連動企画の『兄に愛されすぎて困ってます』(日本テレビ系)で土屋太鳳演じるヒロイン橘せとかの兄で相手役でもある橘はるかを演じ、一見キツク見えるが、せとかを守り、愛し続ける繊細な表現が必要となるキャラクターを演じた。

 昨年末に放送されたドラマと連動し、3月に公開予定の『PRINCE OF LEGEND』(日本テレビ系)にはセレブ王子役で出演。演技力を高めている最中といったところだが、『3年A組』第2話冒頭で見せたキレキレのダンスなど、ほかの役者にはないポテンシャルも秘めている。

 甲斐役はクラスの仲間たちを引き連れ、時に激情的なそぶりを見せて一颯に食って掛かるなど、目立った行動を見せるが、謎も多いキャラクター。今度どうストーリーに絡んでくるのか、また人物像が掘り下げられたときにどんな演技を見せてくれるか期待したい。

萩原利久(逢沢博己)

 美術部と映画研究会を兼部する逢沢役の萩原は、子役としても活動していた19歳。08年にCMで芸能界デビューし、同年のドラマ『トミカヒーロー レスキューフォース』(テレビ東京系)に出演。その後も『ハガネの女2』(テレビ朝日系)、『幽かな彼女』(フジテレビ系)などに出演してきた。またバラエティの『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)ではオカレモンJr.を担当した。

 近年出演の映画に『帝一の國』『あゝ、荒野 前篇 / 後篇』などがあり、昨年公開され、ロングランを記録した『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』では、空気が読めずに周りから孤立してしまう少年の痛みを表現した。今後も『十二人の死にたい子供たち』『あの日のオルガン』と話題作の公開が続く。少しばかり影を背負ったような、独特の魅力を持っている俳優だ。

 逢沢は自殺した景山澪奈(上白石萌歌)のドキュメンタリーを撮ろうと、彼女にカメラを向けていた。一颯と澪奈のいずれとも近しい場所にいた人物であり、今後のキーパーソンとなるかもしれない。

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