オダギリジョー長編初監督作『ある船頭の話』9月公開決定 キャストに柄本明、村上虹郎ら

オダギリジョー監督『ある船頭の話』公開

 オダギリジョー長編初監督作品『ある船頭の話』が、9月より新宿武蔵野館ほかにて全国公開されることが決定した。

 オダギリジョーが監督と脚本を務める本作の主演は柄本明、共演に村上虹郎を迎える。柄本が主演を務めるのは、新藤兼人監督作『石内尋常高等小学校 花は散れども』以来11年ぶりとなる。そのほかのキャストは後日発表予定だ。また、撮影監督を『ブエノスアイレス』『恋する惑星』などで知られるクリストファー・ドイル、衣装デザインを『乱』で米アカデミー賞を受賞したワダエミが担当し、アルメニア出身のジャズ・ピアニスト、ティグラン・ハマシアンが映画音楽に初挑戦する。

 橋の建設が進む山村。川岸の小屋に住み船頭を続けるトイチ(柄本明)は、村人の源三(村上虹郎)が遊びに来るとき以外は黙々と渡し舟を漕ぐ日々を送っていた。そんな折、トイチの前にひとりの少女が現れ、トイチの人生は大きく変わっていく。

監督・キャスト コメント

オダギリジョー監督

人が生きる上で、便利な物が増えていくのは必然だと思います。しかし同時に、文明の発展の陰で消え行く物も多いのではないでしょうか。便利になっていく一方で失ってしまう大切な何か。
資本主義が競争社会を生み出し、いつの間にか変わってしまった『幸せ』の定義。
一人の船頭を通して見つめる『本当に人間らしい生き方とは?』美しい日本の原風景を季節と共に切り取り描きたいと思っています。

柄本明

オダギリジョー監督に船頭の役を頂きました。
一生懸命演りました。見て頂ければ幸いです。

村上虹郎

灼熱の日差しに焼かれながらも、雄大な川の上で柄本さんが漕いてくださる舟にたくさん乗りました。
これでもかと言わんばかりの魅力的な集団の一員として、両極の季節を跨ぎ、夏はあの生き物とあんな事をして、冬はただただ寒くて死にそうで。
柄本さんとは、この頃作品でお逢いし過ぎて毎度なんだよお前って煙たがられ、この作品でもずっと話しかけている役なのでそろそろ嫌われそうですが、時々話す英語がいきなりすぎたり、急にぽろっと哲学が出てきたり。とても贅沢です。
容赦無く移りゆく景色と時間を優美に描くオダギリさんの脚本が、どう彩られているのか。おたのしみに。

■公開情報
『ある船頭の話』
9月新宿武蔵野館ほか全国公開
脚本・監督:オダギリジョー
出演:柄本明、村上虹郎ほか
撮影監督:クリストファー・ドイル 
衣装デザイン:ワダエミ
音楽:ティグラン・ハマシアン
配給:キノフィルムズ/木下グループ
(c)2019「ある船頭の話」製作委員会
公式サイト:http://aru-sendou.jp

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