ホラー/スリラーのマエストロたちが集結! 『アンフレンデッド:ダークウェブ』の恐怖のアイデア

『アンフレンデッド』続編の恐怖のアイデア

 昨年公開された映画『クワイエット・プレイス 』の「音を立てたら、即死」が記憶に新しいように、「◯◯したら死ぬ」という設定やキャッチコピーを近年よく耳にするようになった。もちろん昔からホラー映画というのは何かをしたら殺されるのだが、その◯◯に入る言葉がより身近で生きていく上で回避不可能なものになってきている。

 例えば、前述した『クワイエット・プレイス』のほか、『ドント・ブリーズ』も音、『バード・ボックス』は見ること、『ライト/オフ』は消灯、『バイバイマン』は考えたり名前を口にするだけで死んでしまう。

 かつては、『13日の金曜日』のジェイソン、『エルム街の悪夢』のフレディ、『悪魔のいけにえ』のレザーフェイス、『リング』の山村貞子、『呪怨』の佐伯伽椰子&俊雄などホラーアイコンたちが名を馳せていたが、近年はリメイク・リブートを除き「得体の知れない何かが、日常生活を脅かしてくる」というのがホラー映画においてブーム化していると言えるだろう。

 そんな「◯◯したら死ぬ」系映画に新たに参戦したのが、3月1日から公開される『アンフレンデッド:ダークウェブ』だ。本作は2016年に日本公開された『アンフレンデッド』の続編。昨年公開された全編PC画面上で展開される『search/サーチ』のプロデューサー、ティムール・ベクマンベトフが1作目に引き続き製作を担当している。

 『アンフレンデッド:ダークウェブ』は続編といえども、PC画面上で何かに襲われるという設定以外でストーリー上の繋がりはない。むしろ本作のほうが「得体の知れない何か」による恐怖が上がっていると言えるだろう。

 前作『アンフレンデッド』は、恥ずかしい動画をアップされ、それを苦に自殺した女子高生ローラ・バーンズの霊が、いじめに加担したメンバーに襲いかかるという内容だった。いじめっ子たちが受ける残虐行為は因果応報といっても過言ではなかったが、本作は違う。主人公・マタイアス(コリン・ウッデル)が、ネットカフェの落とし物にあったパソコンを拾ったことにより、持ち主の恨みを買い、マタイアスのSkype仲間までもが危険に晒されるのだ。

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