『3年A組』『中学聖日記』でクラスのお調子者キャラを好演 若林時英、今後の飛躍に期待大!

クラスのお調子者キャラで注目・若林時英

 全く続きの読めない怒涛の展開で最終回まできてしまった『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系、以下『3年A組』)。これまで物語の各回のキーマンとなった生徒、そして彼らを演じていた役者たちが何人も話題に上がってきた。そんな今注目の若手俳優たちがひしめくなか、最近の学園モノ作品でよく顔を見せ、存在感を着々と残してきている役者がいる。3年A組の人質となった生徒たちの中で一際明るくひょうきんなキャラクター・兵頭新を演じる若林時英だ。

 第9話の冒頭で亡き一颯(菅田将暉)の三回忌に集まった元生徒たちの暗い表情を、持ち前の明るさでほぐしていた兵頭。悲しい空気になりそうな場所でも、明るいテンションの兵頭の姿に、教室中の雰囲気が和らいで見えた。兵頭のお調子者な一面は、公式YouTubeチャンネルで公開されていた生徒たちの日常を描いた前日譚でも伺える。人質になる7日前の様子が収められた「#26 居眠りしてません!」で兵頭は奇妙な動きを見せて女子生徒たちを笑わせ、3日前の「♯28 アクション映画を撮ってみよう!」では、クラスメイトとの他愛もないじゃれ合いを見せていた。若林の無邪気な笑顔が印象的で、彼らが人質にとられるなど知る由もない日常生活が強調されていた。

 兵頭を演じる若林は子役から実力をメキメキとつけてきた俳優のひとりだ。12歳で芸能事務所に所属すると、蜷川幸雄演出の舞台『身毒丸』に出演。その後、映画『ソロモンの偽証』やドラマ『代償』(Hulu)など数々の作品に出演し続けている。なお、今作には若林同様に『ソロモンの偽証』に出演した望月歩、富田望生が出演。同級生の転落死の謎を校内裁判で追求しようとする中学生たちを描いた作品で、同じく学校を舞台にした『3年A組』での再共演は話題となった。

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