高畑充希は無事にすべてを解決できるか? 『メゾン・ド・ポリス』一筋縄ではいかない展開の連続に

『メゾン・ド・ポリス』黒幕の正体が明らかに

 ひより(高畑充希)の父の20年前の死と、3年前に夏目(西島秀俊)が取り調べをした後に亡くなった池原慎吾(関幸治)、そしてもう1人、謎の転落死を遂げた市野沢譲(税所伊久麿)。3つの事件の背後にある高遠建設の闇を暴くため、ついに本格的な捜査に乗り出したメゾンの面々。3月8日に放送されたTBS系列金曜ドラマ『メゾン・ド・ポリス』第9話は最終章の前編というだけあって、一筋縄ではいかない展開の連続であったといえよう。

 高遠建設に清掃員として潜入捜査をする夏目と迫田(角野卓造)。先週登場した真琴(東風万智子)もメゾンに仲間入りを果たし、警視庁から天下りした常務取締役の野間(佐野史郎)についての捜査が着々と進められていく。野間は青戸組という暴力団との癒着があり、裏帳簿の処理を任されていた市野沢を口封じのために殺したのだと踏んだひよりたちは、市野沢の妻・和子(宮地雅子)に会いに行くことに。そんな中、ひよりは捜査情報が青戸組に漏れていることに気が付くのだ。

 先週までの物語で描かれていた警察と高遠建設の癒着に加え、今度はさらに暴力団と高遠建設の癒着。2つの癒着関係に3つの不審死、そしてメゾンと高遠建設、それに草介(竜星涼)らの“ヒトイチ”(警視庁人事一課)の三つ巴の攻防と、実に複雑な形を帯びてきたのはいうまでもない。誰と誰が繋がっていて、誰が何を追っていて、誰が敵で誰が味方なのか。少なくとも、先週ひよりと手を組み藤堂(野口五郎)を人質に取ってメゾンの面々を欺いたフリージャーナリストの真琴は高遠建設を追いつづけた人物なだけに、仲間になったのだと油断していたが、今回のエピソードの最後で捜査情報を野間に流していた内通者であることがわかる。

 それだけではなく、重要な証人だった市野沢の妻が殺され、ひよりには“ヒトイチ”の圧力と間宮管理官(今井朋彦)が立ちはだかる。一方で捜査中に車の中に死体を入れられてしまい、警察に捕らえられる迫田と逃げる夏目。高平(小日向文世)は娘の小梅(水谷果穂)が狙われてしまい、藤堂はメゾンの部屋にいながら薬品が爆発。そして伊達(近藤正臣)は野間と直接対峙し、脅しまがいの圧をかけられるのだ。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「国内ドラマシーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる