冴えないおじさんたちがシンクロに挑む 『シンク・オア・スイム』7月公開決定

 ジル・ルルーシュ監督作『Sink or Swim(原題)』が、『シンク・オア・スイム イチかバチが俺たちの夢』の邦題で7月12日に日本公開されることが決定し、あわせてポスタービジュアルが公開された。

 本作は、スウェーデンで実際に起き、ドキュメンタリーも放映されるなど話題を呼んだ、実話を基にした、サエないおじさんシンクロチームの人生リスタートをかけたヒューマンドラマ。第44回セザール賞にて最多10部門にノミネートされた。

 2年前からうつ病を患い、会社を退職して引きこもりがちな生活を送っているベルトラン(マチュー・アマルリック)。子供たちからは軽蔑され、義姉夫婦からも嫌味を言われる日々をどうにかしたいと思っていたある日、地元の公営プールで「男子シンクロナイズド・スイミング」のメンバー募集を目にする。ベルトランはチーム入りを決意するが、そのメンバーは皆、家庭・仕事・将来になにかしらの不安を抱え、ミッドライフ・クライシス真っただ中のおじさん集団だった。シンクロ選手のコーチ、デルフィーヌ(ヴィルジニー・エフィラ)のもと、おじさんたちは、あらゆるトラブルに見舞われながらもトレーニングに励む。

 引きこもりニートおじさん・ベルトランをはじめ、不満だらけの怒れるおじさん・ロラン(ギョーム・カネ)、現実に向き合えない中二病おじさん・マルキュス(ブノワ・ポールヴールド)、夢に破れた夢追いおじさんシモン(ジャン・ユーグ・アングラード)、いつも一人ぼっちのピュアおじさん・ティエリー(フィリップ・カトリーヌ)など、まるでダメなおじさんたちが登場する。

 監督は、『セラヴィ!』にも俳優として出演したジル・ルルーシュ。主演を務めるのは、『潜水服は蝶の夢を見る』などで知られるフランスを代表する演技派俳優のアマルリック。『バルバラ〜セーヌの黒いバラ』では監督・脚本・出演を務めたアマルリックが、うつ病を患い引きこもりがちの“なさけないニートおじさん”を演じる。

■公開情報
『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』
7月12日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかロードショー
監督:ジル・ルルーシュ
脚本・脚⾊:ジル・ルルーシュ、アメッド・アミディ、ジュリアン・ランブロスキーニ
出演:マチュー・アマルリック、ギョーム・カネ、ブノワ・ポールヴールド、ジャン・ユーグ・アングラード
配給:キノフィルムズ/⽊下グループ
2018/フランス/スコープサイズ/122 分/カラー/フランス語/DCP/5.1ch/⽇本語字幕:加藤リツ⼦/原題:Le grand bain/英題:Sink or Swim/PG-12
(c)2018 -Tresor Films-Chi-Fou-Mi Productions-Cool industrie-Studiocanal-Tf1 Films Production-Artemis Production

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