新・姫川玲子シリーズ、出来栄えは? 『ストロベリーナイト・サーガ』第1話で重岡大毅との別れ

新・姫川玲子シリーズ、出来栄えは?

 二階堂ふみと亀梨和也がダブル主演を務めるドラマ『ストロベリーナイト・サーガ』(フジテレビ系)が4月11日に初回放送を迎えた。同ドラマは2010年に竹内結子主演でスペシャルドラマとして映像化され、その後連続ドラマや映画が立て続けに制作された人気作である。原作は誉田哲也の人気ミステリー「姫川玲子シリーズ」で、今回はキャスト陣を一新し再映像化となった。

 ノンキャリアでありながら、警部補として班を持ち活躍する女性刑事の姫川(二階堂ふみ)の元に、菊田(亀梨和也)が配属される。姫川班は、姫川を敬愛してやまない大塚(重岡大毅)を筆頭に個性的な面々が揃っていた。菊田合流後の初めての事件で、姫川班は犯人探しに躍起になるが、捜査の中で犯人に目をつけられた大塚は殉職してしまう。そんな大塚の仇を打つために姫川班は犯人逮捕にさらに尽力するのであった。

 第1話は、竹内結子主演の『ストロベリーナイト』とほぼ同じストーリーで展開された。しかしいくつか細かい点で違いが描かれ、『ストロベリーナイト・サーガ』ならではの良さが目立つ演出となった。二階堂ふみ演じる姫川は、竹内と比べると幼く子どもっぽい印象を感じさせる。それもそのはず、かつて竹内が姫川を演じた時の実年齢は30歳である。現在の二階堂は24歳と、劇中の年齢よりもさらに若い。しかし二階堂はそんな若さを逆手にとって、これから上に向かって躍進していく女性というエネルギーを画面越しにビシビシと感じさせる気迫を見せた。このハングリーなエネルギーは現実の二階堂が、前作に負けずに作品を良くしたいという思いとリンクし、さらに力強く感じさせた。

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