菅田将暉、『シャザム!』吹き替えに込めた仮面ライダー魂 緒方恵美、阪口大助と語った“声”の演技

 映画『銀魂』やドラマ『今日から俺は!!』(日本テレビ系)の福田雄一が日本語吹替監修・演出を担当することが話題になっている『シャザム!』が4月19日に公開される。本作には、主人公シャザムの声優を務める菅田将暉をはじめ、子安武人、杉田智和、平野綾ら豪華声優陣が出演。菅田がパーソナリティを務めるラジオ『菅田将暉のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)の4月15日の放送回には、本作で共演する声優・緒方恵美、阪口大助がゲスト出演した。

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 緒方といえば『幽☆遊☆白書』の蔵馬役や『新世紀エヴァンゲリオン』の碇シンジ役として有名な声優だ。また阪口は『銀魂』の志村新八役を演じており、菅田は実写映画化した『銀魂』『銀魂2 掟は破るためにこそある』で、同役を演じている。なお緒方と阪口は養成所の同期であり、共演はなんと17年ぶり。菅田は前の週のオンエアでは2人が来ることを「幽☆遊☆白書の蔵馬やで! エヴァの碇シンジやで!」「銀魂の新八ですよ!」と興奮気味に紹介し、「人気、実力もうバッチバチのお2人か、来てくれるんです」と楽しみにしていた。当日のオンエアでは、ゲスト出演した緒方も、自身を「ドラマオタク」と呼び、菅田が出演していた『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ)を何度も繰り返し見ていたそうで、菅田と共演すると知ったとき、「マジですか!?」と喜んだという。

 映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? 』でアニメ声優に挑戦済みの菅田だが、吹き替えは本作が初挑戦。菅田は「僕の吹き替え、どうでしたか?」と質問すると、シャザムに合わせて動きながら吹き替えをしていた菅田の姿を見ていた阪口は「こういう言い方あれですけど、すげえ初々しくて良かったっす」と回答し、現場は笑い声に包まれた。

 阪口は、吹き替えの場合、役者の演技に声を合わせるため「こちら(声優)が100%主導権を握れない」と語る。緒方は「アニメなら自分の呼吸でキャラクターに息をさせることができる」と語り、菅田はアニメと実写での演技の違いについても学んでいたようだった。

 本作で日本語吹替監修・演出を担当した福田は『シャザム!』をコミカルに演出。試写を見た緒方は「あれですごい、面白くていいな」と、笑いの演出に対する福田のさじ加減に感心していた。また緒方は、シャザムとして決め台詞を発する菅田を見て「そっか、仮面ライダーだったんだ」と思ったと話す。実際、菅田は福田から「仮面ライダーを思い出して! 10年前を思い出して!」と演出されていたそうだ。

 福田の演出は、吹き替え版の台詞にも影響を与えていた。緒方演じるビリーの最後の台詞は、翻訳のままだとあっさりとしていたそうだが、福田の演出により心に刺さるシーンになったという。緒方は、英語ならではのジョークを翻訳するのは難しいが、日本語だからこそ良いシーンに仕上がった部分もあると話し、「字幕版と吹き替え版を両方見てほしい」と語った。

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