『なつぞら』東京新宿編は“群像劇”として見応えあり 早とちり兄妹の次は、トラブルメイカー親子?

『なつぞら』新宿編は群像劇として見応えあり

 NHK朝の連続テレビ小説『なつぞら』の第47回が5月24日放送された。

 第45回にて、煙カスミ(戸田恵子)とおでん屋・風車を訪れた雪之助(安田顕)、雪次郎(山田裕貴)、なつ(広瀬すず)。泥酔状態の雪之助が店主の亜矢美(山口智子)に向かって、なつの北海道でのあらぬことを吹き込んでしまったことで、巡り巡って咲太郎(岡田将生)が勘違いをしてしまい、しまいには川村屋まで怒鳴り込みにきてしまったというのが、前回までのあらすじだ。

 なつが、咲太郎が自分と千遥を忘れて東京で好き放題やっていたのではと、これまた勘違いしてしまい怒りだすさまは、咲太郎よろしく早とちりしてしまう兄妹らしさを感じさせた。そして、今回は、咲太郎が雪之助と雪次郎に会うことによってその誤解が解けることになる。

「そんなこと言ったらバチ当たるぞ」「なっちゃんはね、本当に柴田家で大切に育てられたんだ」

 と咲太郎に諭す雪之助の姿に「お前がそれを言うか」と突っ込んだ視聴者も多かったのではないだろうか。それでもどこか憎めないのは、北海道で優しくなつを見守ってきた姿を見ているからに他ならない。これまで、一歩引いた立場にいた雪之助だが、東京編に入って、話を引っ掻き回すトラブルメイカーぶりを見せたことで、「もしかして心優しい雪次郎もこの性格を受け継いでいるのでは?」と嫌な予感が頭によぎってしまう。

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