『集団左遷!!』三上博史、眼光と声ににじみ出る“トレンディ俳優”の貫禄 敵役として強烈な個性を放つ

三上博史、江口洋介らトレンディ俳優が活躍!

 4月クールのドラマが最終回に向けそれぞれ佳境に突入している。そんな中、注目したいのが、テレビドラマ全盛期とも言える80年代から90年代にかけてトレンディドラマで活躍した50代の俳優たちである。

 まず、第2章に突入し盛り上がる福山雅治主演の日曜劇場『集団左遷!!』(TBS系)で、福山演じる主人公・片岡の前に立ちふさがる専務・横山を演じている三上博史。

『集団左遷!!』(c)TBS

 『君が嘘をついた』(1988年)、『世界で一番君が好き!』(1990年)、『あなただけ見えない』(1992年)、『チャンス!』(1993年)と、フジテレビの連続ドラマで立て続けに主演を務めた三上だが、もともとは寺山修司監督の映画『草迷宮』(1979年)でデビューした筋金入りのアングラ出身。銀行という組織を守るためには手段を選ばない横山の“狂気”を、その鋭い眼光と張りのある声で見事に表現しており、主演の福山と対峙するシーンは毎回息を飲む迫力だ。

 二階堂ふみ主演の『ストロベリーナイト・サーガ』(フジテレビ系)で、二階堂演じる姫川玲子に対しやたらと当たりのキツい先輩刑事・ガンテツを演じている江口洋介(51)。彼もまた一世を風靡したフジテレビの大ヒットドラマ『愛という名のもとに』(1992年)、『ひとつ屋根の下』(1993年、1997年)で俳優としての地位を確固たるものにした。大ヒット上映中の映画『コンフィデンスマンJP-ロマンス編-』でも日本のゴッドファーザー・赤星栄介役を演じ、長澤まさみをはじめとするメインキャストたちを圧倒している。

『ストロベリーナイト・サーガ』(c)フジテレビ

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