石原さとみ×福士蒼汰×志尊淳が語る『Heaven?~ご苦楽レストラン~』撮影現場の“家族感”

 石原×福士×志尊『Heaven?』鼎談

 石原さとみが謎多き風変りなフレンチレストランのオーナーを演じる『Heaven? 〜ご苦楽レストラン〜』(TBS系)が放送開始。『動物のお医者さん』『おたんこナース』の佐々木倫子のコミックを原作に、墓地の中に建つ「ロワン・ディシー<この世の果て>」なる名前のフレンチレストランを舞台に描かれる“至極のフレンチレストランコメディー”だ。

 お客様のためではなく、「オーナーの、オーナーによる、オーナーのための店」を目指す主人公の黒須仮名子を演じる石原さとみ、営業スマイルができない上級ウェイターの伊賀観を演じる福士蒼汰、元美容師見習いでウェイターアシスタントになる川合太一を演じる志尊淳の3人にインタビュー。

 極上の笑いが溢れる本作らしい、楽しい現場を想像させるやりとりを見せてくれた。

志尊「みんなが石原さんについていこうと思える」


――まずはお互いの印象を教えてください。

石原さとみ(以下、石原):福士さんは、現場でずっと鼻歌を歌ってるんです。

志尊淳(以下、志尊):あれは鼻歌じゃないですよ。歌です。

石原:そうだね。それをクランクインから聞いていまして、せっかく聞くなら好きな曲がいいなと思って、SEKAI NO OWARIの「RAIN」をお願いしたんです。そしたら翌週くらいにさりげなく歌ってくれました。でも最近歌っていないので、歌わないの? と聞いたら、「いや、あのときは人見知りしてたので」と。福士さんは人見知りをすると歌うんだと発見しました。

福士蒼汰(以下、福士):ははは。もともと歌うのが好きで、話せるようになる前はすることがないから歌ってしまうのかなと思います。

石原:志尊さんは以前にも共演させていただいていますが、どこの現場に行っても愛される人です。前回の打ち上げのときには女性のスタッフ陣もキャスト陣も志尊さんの周りに集まっていました。モテモテ。今回は男性陣が群がってます(笑)。

福士:石原さんは常に自然体な方で、はじめましての挨拶のときから「ウェイターは大変だよ、頑張ってね!」と声をかけてくださって、ナチュラルな方なんだなと思いました。志尊くんも初共演です。自分の印象としては、志尊くんこそ人見知りっぽかったです。真面目な顔をしてひとりでいて。徐々に話しかけて仲良くなっていきました。

石原:そういえば、最初は確かにそうだったかも!

志尊:石原さんは前にご一緒させていただいたときと印象は変わりません。いつも自然体な方で、みんなが石原さんについていこうと思える。すごく感じているのは、石原さんは常に人のことを心から誉めてらっしゃるんです。言われると嬉しいし、いろんな方のステキなところを見つけられている。前のときも今回もそうで、そういうところで空気を作られている方だなと思います。福士くんは共通の共演者や知り合いも多いなかで、すごく寡黙でクールで、ストイックにお仕事されている方なのかなと思っていたんです。でも歌を歌っていたり、スタッフさんとコミュニケーションを取って場を和ませていたりと、意外とおちゃめな方なんだなと思いました。


――石原さんの演じるオーナー・仮名子を、福士さんと志尊さんから紹介してください。

福士:オーナーはやりたい放題です。自分のやりたいことを具現化するためなら他のものは全て排除していく。わがままにも思えますが、1本筋が通っていて、そこに対して突っ走っていくからこそ、周りもフォローしようぜという方向に向かっていく。組織としてはいい形になっている気がします。

志尊:佇まいが堂々としています。一見周りには興味がなくて自分がしたいことだけをしているように見えますが、回を重ねるごとに、表には出てないんだけど、勝手に僕は愛を感じるようになっています。

――福士さんの演じる伊賀くんは?

石原:伊賀くんは、人は責任感を持つとこんなにも成長するんだという事を見せてくれます。3年のキャリアのホールスタッフだった伊賀くんが、自分の店だという自覚を持ち、責任感を覚えた瞬間に、前に出て、ちゃんとみんなに指示できる人間になる。第1話はそんな伊賀くんの成長と気づきから始まります。

志尊:伊賀くんはすごく寛大です。周りに振り回されて可哀そうだけど(笑)、でも伊賀くんはロワンディシーが好きで、周りに気を遣えたり、心の余裕がある人だと思います。

石原:あと伊賀くんは、すべてを自分のせいにするんです。オーナーは頼りにならないって分かってたのに頼った僕がいけない、川合くんへの指示ができなかったから僕がいけない。こうこうだったのに僕がいけない、って。自分を責めるプロ。だから成長も早いのかな。それが彼にとっての解決策で、他人のせいにしていたら解決できない事を、自分が変わればいいという方向へ行けるのは、すごく理にかなっているし、その考えを私はステキだと思います。

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