フェイズ4発表でさらに加速するMCUの熱狂 杉山すぴ豊のサンディエゴ・コミコン現地レポート

杉山すぴ豊のSDCC現地レポート

 今年もアメリカ西海岸のサンディエゴでサンディエゴ・コミコン(以下、SDCC)に行ってきました。今年最も注目を集めたのはホールHという7000人ぐらい収容できる大ホールを使ってのマーベル・スタジオのパネル(プレゼンテーション)。マーベル・スタジオによるマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のフェイズ4の発表がある! と話題になっていました。

ホールHの様子

 僕も30時間近く並んで(ほとんどキャンプ)、このパネルに参加してきました。フェイズ4の内容についてはすでにメディア等で報じられているので、この記事ではホールHの様子はどんな感じだったか、そしてそこから感じた僕なりのMCUのこれからについてお伝えしたいと思います。

 マーベル・スタジオのパネルは7月20日土曜日夕方17時15分に始まりました。ここであえて“マーベルの”ではなく“マーベル・スタジオの”と書いたかというと一口にマーベルと言っても、コミックについて、ゲームについて、TVアニメについて、アクション・フィギュアについて、と様々な発表があるのです。従ってこのホールHで行われたのは、マーベルの映画部門、一連のMCUを手掛けるマーベル・スタジオの発表会なのです。このパネルはマーベル・スタジオの社長にしてMCUの仕掛人ケヴィン・ファイギがメイン・プレゼンターを務め、フェイズ4を構成する作品を一つ一つ紹介していき、その作品の監督と出演者が次々に現れては交代という感じで進行しました。

『アベンジャーズ/エンドゲーム』(c)2019 MARVEL

 まず冒頭で『アベンジャーズ/エンドゲーム』が世界興行収入No1映画になったことをファンに告げ、大拍手! そして2008年の『アイアンマン』から2019年の『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』まで(つまりフェイズ1から3まで)をトリビュートする映像が流れました。

 ここで興味深かったのは、このビデオの終わりにTHE INFINITY SAGA(インフィニティ・サーガ)と大きく文字表示されたことです。そう、マーベル・スタジオは、フェイズ1から3をさらに大きくくくって、THE INFINITY SAGAと名付けているのです。従ってこれから発表されるフェイズ4は、また新たなMCUが始まるキックオフということです。フェイズ2と3は、THE INFINITY SAGAという中での区切りですが、フェイズ3と4は全く違う次元にあるということですね。

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