広瀬すず、『なつぞら』で“親バカぶり”を披露 娘からの「もう闘わなくていいよ」は届かない?

『なつぞら』広瀬すずが親バカぶりを披露

 夫・一久(中川大志)との間に愛娘の優(増田光桜)が生まれ、東洋動画では作画監督に抜擢されたヒロイン・なつ(広瀬すず)。公私ともに順調かとも思えるが、なかなかそういうわけにもいかないのだ。

 連続テレビ小説『なつぞら』(NHK総合)第130話では、自宅に持ち帰ったなつの動画用紙に、優が絵を描いてしまう。そしてなつ自身は、作画監督を務めるアニメーション『キックジャガー』の最終回に悩んでいた。

 みんなからその誕生を望まれて生まれてきた優も、いまやもう4歳。“育児と仕事の両立の難しさ問題”などにはささやかに触れながら、優という一人の少女の自我が芽生え始める、次のタームに入ったのだ。優は絵を描く母の横で、彼女もまた絵を描いている。

 そんなある日、なつが目を覚ますと、自宅に持ち帰っていた『キックジャガー』の動画用紙に優が落書きをしてしまっていた。なつは、なぜこんなことをしたのかと問いかけるが、用紙を見てみれば、それは単なる落書きなどではない。パラパラと紙をめくると、“動画”になっているのである。優いわく、「ママのお仕事を手伝いたかった」「ママをちゃんと休ませたい」そんな優しい気持ちから生まれた行動だったらしい。なつはこんな娘を「天才」と褒めそやし、会社でも自慢する親バカぶりを披露。なんとも実に微笑ましい。

 だが会社では、大きな仕事が待っている。『キックジャガー』の最終回の案が思いつかないのだ。そこでなつは、優に「キックジャガーに会えたらどうする?」と聞いてみる。優の答えは「もういいよ。もう闘わなくていいよ」という気持ちを伝えるというものだ。やはり大人の頭だけで考えても出てこない答えを、小さな子どもというのは持っているようだ。この後『キックジャガー』が有終の美を飾ることが、それを示しているだろう。

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