「大草原の少女ソラ」はなつの実体験をモチーフに 『なつぞら』“マコプロ”が一致団結

『なつぞら』“マコプロ”が一致団結

 “マコプロ”にて、さっそくなつ(広瀬すず)は自分たちの持ち込み企画である『大草原の少女ソラ』に着手し、そのイメージを膨らませる。

 連続テレビ小説『なつぞら』(NHK総合)第142話では、『大草原の少女ソラ』の主人公・ソラのキャラクターを描くなつが、みんなのダメ出しを受けながらも、なんとか完成・誕生させる。“マコプロ”一致団結、いよいよ本格始動だ。

 主人公・ソラのキャラクターをみんなに描いて見せたなつだが、誰一人として首を縦には振らなかった。そこで下山(川島明)が、なつにとある絵を見せた。彼が十勝でスケッチしていた、なつの祖父・泰樹(草刈正雄)たちの姿だ。これによってなつは、自身の持つ想像力の大きさだけでなく、やはり“経験”を絵に活かすことで、みんなが納得のソラを誕生させた。赤いほっぺに、赤いワンピース。『なつぞら』のオープニングに登場する少女だ。

 こうして『大草原の少女ソラ』の制作にあたって、自分にしかない経験を活かすことの強みを再認識したなつは、公私ともにパートナーである一久(中川大志)から、なつ自身の実体験と重ねてもいいのだと言われる。彼は十勝で泰樹に出会い、開拓者精神の底には悲しみがあることを感じたのだという。そして、「人との結びつきを何より大切に。他人を家族のように受け入れることも知った」のだそうだ。

 このシーンの前には、彼女らの元を、幼馴染ののぶさん(工藤阿須加)と十勝の妹・明美(鳴海唯)が訪れている。明美は憧れだったテレビ局に就職し、のぶさんのもとで修行をしているのだという。この二人はなつとは家族同然の間柄であるし、明美とは同じ屋根の下で育ってきた。しかし、“血の繋がり”という点に目を向けてしまえば、もしかすると、社会一般的に言われる「家族」とはちょっと違うものなのかもしれない。だが、こういったところに一久は、“人との結びつきを何より大切にする”開拓者精神を見出しているのではないだろうか。

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