生田斗真がヘリクツをまくし立てる! 『俺の話は長い』で繰り広げられる会話劇の“熱戦”

『俺の話は長い』会話劇の“熱戦”

 今夜、生田斗真主演の土曜ドラマ『俺の話は長い』(日本テレビ系)がスタートする。生田が演じるのは、無職のニートで、ヘリクツを駆使するダメ男。ドラマ・映画・舞台と幅広いフィールドで活躍してきた役者・生田斗真の才能大爆発となる本作。第一話を鑑賞した筆者が、その魅力を紹介していきたい。

 ドラマは、『プロポーズ大作戦』(フジテレビ系)、『きょうは会社休みます。』(日本テレビ系)などを手掛けた脚本家・金子茂樹によるオリジナル作品。主人公・岸辺満(生田)は大学中退後、コーヒーにハマって起業するも失敗。実家に寄生していたが、マイホーム建て替えのために「3カ月だけ同居させてほしい」と転がり込んできた姉家族によって、その人生が動き出す。

生田が繰り出す、ハイクオリティな会話劇


 生田斗真が喋りっぱなしとの前知識はあったが、ここまでとは思わなかった。そして、ここまで笑わされるとは。

 満は、31歳で金なし、職なし、実家住まいのダメ男。にもかかわらず、プライドだけはやたらと高く、ヘリクツは天下一品。何かひとつ文句を言おうものなら、2倍どころか、5倍、10倍にもなって返ってくる。しかも、そのすべてはヘリクツなのに、生田が生み出す独特の“間”、ドヤ顔、さらには説得力があるセリフに引っ張られ、「なるほど……」と納得させられてしまうからおもしろい。

 一体どんなヘリクツかというと、たとえばこんな具合。満は、6年前に本格的なカフェをオープンするも失敗。以来ニート生活を続けるが、姉・綾子(小池栄子)から珈琲関連グッズの段ボールを「邪魔だから処分しろ」と言われれば、「オレにとってあの段ボールは甲子園の土も同然なの」と。「負けた高校球児に、甲子園の土捨てろって言えるの?」と畳みかけられたら、あなたは何と返すだろうか……?

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「国内ドラマシーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる