福士蒼汰が語る、『4分間のマリーゴールド』のラブストーリーの形 「溢れてしまう想いがある」

福士蒼汰が語る、ラブストーリーの形

 現在放送中のドラマ『4分間のマリーゴールド』(TBS系)では、福士蒼汰と菜々緒のラブストーリーが展開されている。福士が演じるのは、手を重ねた人の“死の運命”を視えてしまう特殊な能力を持つ主人公・みこと。幼い頃に母を亡くし、その後、父の再婚相手である義母と連れ子の3人の兄弟と家族になったみことは、義姉・沙羅(菜々緒)に想いを寄せている。しかし、沙羅が28歳の誕生日にこの世を去るという運命を視てしまう。

 今回、リアルサウンド映画部では、7月クールドラマ『Heaven? ~ご苦楽レストラン~』(TBS系)に引き続き福士蒼汰にインタビューを行い、役づくりや、福士本人の人生を変えた経験について話を聞いた(編集部)。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

「制限がある中で、それでも溢れてしまう想いがある」


――みことを演じる上で、こだわっているところを教えてください。

福士蒼汰(以下、福士):みこと自身のキャラクター性ではなく、他の人との関係性を意識して演じるようにしています。たとえば少年漫画原作のようなキャラクター性の高い作品だったら、はっきりとした個性があったほうがいいと思いますが、この作品はヒューマンドラマ。人間性が描かれていくので、感情移入できるキャラクターのほうがいいなと思ったんです。“普通の人”であることを見せるためにも、あまりキャラクター性を付けすぎないようにしています。

――ラブストーリーということで、意識している点は?

福士:好きという気持ちをどう表現するかです。今回の場合は、好きだけど家族というカタチの中では、それが表現できない。制限がある中で、それでも溢れてしまう想いがある。視聴者のみなさんには好きな気持ちが伝わらないといけないけれど、出すぎてしまったら一緒に暮らしてきた15年の間に家族や沙羅にも気づかれてしまうので、そのバランスを大事にしながら演じています。

 

――初めての救急救命士役。実際に演じてみて、今まで抱いていたイメージに変化はありましたか?

福士:人形を使って行うCPR(心肺蘇生法)の処置を見学させていただいたのですが、みなさんの冷静さに驚きました。すごく落ち着いた状態で処置をされていて、それが意外だなと。命をつなぐためには、スピードももちろん大事だけど、やっぱり正確さが一番なんだとわかりました。ただ、ドラマではより緊迫感を出さなくてはいけないので、難しいところではありますね。処置は3人1組で行うことが多いので、隊長は冷静な立場でいなくてはいけないけれど、みことが焦ったりすることで、緊迫感が出せたら良いなと思っています。

――福士さんは、もし自分の死のビジョンが視えるとしたら、どうしますか?

福士:視たいかもしれないです……視える死期が、いつかによりますが(笑)。でも、“寿命で死ぬ”ような遠い未来だとしたら、まだまだ時間があるなと思えるし、逆に“30歳で死ぬ”とわかったら、あと4年、どう過ごそうと考えられる。自分の死期がわかっているほうが、無駄な時間は過ごさないのかなとか、自分のやりたいことや、家族にしてあげたいことができるかなと思います。

――自分が大切に思う人の最期も知りたい?

福士:う~ん、自分のことより難しいですが。知ったら、めちゃくちゃ悩んだり考えたりすると思うので、本当は知りたくないです。でも、自分にその能力があるとわかっていたら、やっぱり視てしまうと思います。(視える死のビジョンが)“おばあちゃん”だったらいいなって思いながら(照笑)。

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