横浜流星&木村拓哉、方向性が全く異なる2人の料理男子 根底に共通する思いとは?

横浜流星&木村拓哉、2人の料理男子

 巷でジワジワと人気を高めている「料理男子」。ドラマの世界でもその存在は大きくなりつつある。

 今春の『きのう何食べた?』(テレビ東京系)は、毎日彩り豊かな夕食を作るシロさん(西島秀俊)と、その恋人のケンジ(内野聖陽)が食卓を囲む日常ドラマだった。シロさんは仕事をきっかり定時で切り上げ、スーパーに寄り、帰宅してから楽しげにおいしそうな料理を作る。シロさん料理のブームは大きく、『きのう何食べた?』のレシピ本まで発行されたほどだ。

 『4分間のマリーゴールド』(TBS系)で、まさに「料理男子」として登場するのが横浜流星演じる花巻藍。日々華巻家の料理を担当している4人兄弟の末っ子だ。

 4人分の朝ごはんから晩ごはんのデザートまでしっかり作ることは容易ではない。そんな藍には、料理を教えてくれた年上の友だち和江ちゃん(松金よね子)がいた。「人は食べなきゃ生きていかれないんだから」。和江ちゃんが藍にくれた言葉。当たり前だけれど、当たり前じゃない。藍にとって、料理はつながりであり、生きていくための手段だった。

 第2話の終盤、和江ちゃんは病で命を落としてしまう。藍は悲しみにくれるも、出会えたことに感謝しながら和江ちゃんの煮物の味を受け継いでいく。

 横浜流星は、今夏大ヒットとなった『あなたの番です』(日本テレビ系)に2クール目から出演し話題をさらった。殺人マンションに越してきたミステリアスな理系男子・二階堂として、補給ゼリーばかり摂りながら「人の作った料理は食べられないんです」とつめたく言い放っていたのが懐かしい。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「国内ドラマシーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる