YouTubeが「Gear VR」対応アプリをリリース VTuberの躍進とともに広がる、“VRソーシャル体験”の可能性

YouTube、Gear VR対応アプリをリリース

 動画配信チャンネル最大手のYouTubeは、さらにユーザを獲得すべく新しいアプリのリリースを発表した。この新アプリには、ある新興市場でのユーザシェア拡大を狙った機能も実装されている。

YouTube VRとは

 YouTubeは7月25日、YouTubeにあるVR動画を視聴できるアプリ「YouTube VR」のGear VR対応版をリリースすることを公式ブログ記事において発表した。この新アプリは、Oculus Storeからダウンロードできるようになる。これでYouTube内のVR動画を視聴する方法は、5つ存在することになる。

 YouTube内のVR動画を視聴するもっとも簡単かつ安価な方法としては、CardBoardのようなスマホを挿入して使うモバイル型VRヘッドセットがあるが、画質は高いとは言えない。高画質のVR動画を視聴するためには、ハイエンドなVRヘッドセットが必要となる。そうしたVRヘッドセットにはHTC Vive、PlayStation VR、そしてこのたび対応したGear VRがある。さらに、VRコンテンツ視聴に最適化されたスマホを活用するVRヘッドセットであるDaydream Viewからも視聴できる。

 YouTube VRのDaydream View対応版とGear VR対応版に関しては、VR空間内でほかのユーザと動画を視聴したり話したりできるVRソーシャル機能が追加された。この機能は、YouTube VRを使用中に「Watch Together」アイコンをタップすると実行できる(トップ画像参照)。

YouTube独占VRコンテンツも続々

 YouTube VRにはすでに8万以上のVR動画があり、今後も同アプリ独占VRコンテンツが増える予定だ。

 そうした独占VRコンテンツには、ミュージシャンの生活を180°動画で見せる「VR180 Rockstar VR」シリーズや世界で活躍する女性に関する360°動画シリーズ「The Female Planet」がある。後者のシリーズには、フェンシングのオリンピックメダリストにして起業家でもあるイスラム教徒のアメリカ人女性Ibtihaj Muhammad氏が出演しているものもある。

 YouTubeチャンネルのSoKrispyMediaは、現実とゲームの世界が融合したような作風のVR動画を配信中だ。同チャンネルのコンテンツのひとつ「Video Game Vehicle」を視聴すると、まるでゲームの世界に迷い込んだような体験ができる(下の動画参照)。

Video Game Vehicle (360 VR video!)

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