自宅がゲーセンに? 『NEOGEO mini』だけじゃない、アーケード筐体のレプリカ商品たち

 コンピューターゲームが遊べるハードといえば、PS4・Nintendo Switch・Xbox Oneといった現行CS機や、Steamで気軽にゲームソフトをダウンロードして遊べるPCがまず、思い浮かぶだろう。また人によっては、ニンテンドー3DSやPS Vitaなどの携帯ゲーム機、そしてアプリゲームが楽しめるスマートフォンを真っ先に想像するかもしれない。しかし、こうした最新機種に加え忘れてはならないのが、過去の名作ゲームハードを最新技術で復刻させた「レプリカハード」だ。

 往年の名作ハードのリブート化は各メーカーがこぞって企画しており、7月24日にもSNKが『NEOGEO mini』を発売したのは記憶に新しい。昔懐かしいゲーム作品が遊べるという特徴もあり、レプリカハードは特に30代以上のユーザーから好評を得ている。

 BUSINESS INSIDERによると、6月29日に再販されたNES(海外版ファミコン)のクラシックミニがPS4やNintendo Switchを抑えて売り上げ1位となった。国内ではファミコンやメガドライブを始めとする家庭用ゲームハードのレプリカ版が話題に上るが、ふと海外に目を向けてみると、アーケード筐体のレプリカ版が商品化されていることも珍しくない。中でも本稿でご紹介したいのは、海外メーカーのTastemakersが9月に発売するアーケード筐体のレプリカ版『Arcade 1up』だ。価格は299ドル(約3万円)で、Nintendo Switchと同等。この商品はなんと、自宅に届いてから自分で組み立てるレプリカハードである。

Arcade1Up Assembly Instructions

 自分で組み立てるとはどういうことか? これは読んで字の如く、一つ一つのパーツを説明書を参考にしながら組み立てる、ということだ。とはいえ、商品自体の構造はそこまで複雑ではなく、アーケード筐体に関する専門知識がなくても組み立てられるのがウリと思われる。一方本体サイズは実機の3/4とコンパクトな他社商品に比べて大きく、本体の高さは4フィート(約120cm)に相当し、重さも約27kgと本格派な仕様だ。本体側面にプリントされたアートワークはオリジナル版と同じものを使用しており、レプリカと言えども細部までこだわり抜かれている。『Arcade 1up』の公式Youtubeチャンネルでは商品発表時の模様に加え、詳しい組み立て動画も公開されているので、気になるユーザーはぜひチェックしてみよう。

 『Arcade 1up』の筐体は5種類。1つの筐体にゲーム作品が単体で収録されるのではなく、複数のゲーム作品がまとめてバンドル済みとなっている。気になる作品ラインナップだが、ゲームファンなら誰もが知るメジャー作品から、往年のオールドゲーマーも唸る隠れた名作まで、様々なニーズに応えられるよう揃えられた印象だ。収録されたゲーム作品の起動はカスタムエミュレータで行うため、専用の基盤を取り付ける必要はなく、ユーザーの気分や好みに合わせてゲーム作品が選べるのも嬉しいポイントだろう。複数台揃えて設置すれば、家庭でもゲームセンターさながらの臨場感が味わえそうだ。

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