フィッシャーズが語る、1stアルバムへの思い 「技術が上がっても作れない、一度きりの作品」

フィッシャーズが語る1stアルバム制作秘話

 YouTubeを中心に活動する7人組の人気クリエイター集団・フィッシャーズが8月15日、1stアルバム『僕らの色 みんなの色』をリリース。同日に行われたラゾーナ川崎プラザ・ルーファ広場での発売記念イベントの直前、フィッシャーズの音楽活動をリードするンダホ、ぺけたんをはじめ、シルクロード(シルク)、モトキ、マサイの5人に話を聞いた。記念すべき1stアルバムには、どんな思いが込められているのか。そして、メンバーが語るアルバムの"聴きどころ”とは?

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シルク「曲だけじゃなく、背景にもストーリーがある」

ーー1stアルバム『僕らの色 みんなの色』が完成して、本日リリースイベントが行われます。まず、この記念すべき作品について、率直な感想を聞かせてください。

ンダホ:曲を作ること自体が僕の昔からの夢で、メンバー……特にぺけたんと一緒に一生懸命やってきて。それがCDという形になり、イベントもやらせてもらって、というところまで来られたのが、本当に幸せだと思います。

モトキ:今回、アルバムを作るにあたって、ンダホとぺけたんがものすごく頑張ってくれたんですよ。短い期間で、すごい曲数を録っていて、その間、本当に目に見えるくらい体力を消耗していて(笑)。それを見ていて、「大丈夫かな」と心配になる面もあったんですけど、出来上がったものを聴いてみて、その期間中の二人のエネルギーが全部詰め込まれているんだなと。みんなも、聴けば元気になる作品だと思います。

ーーやっぱり、お二人は目に見えて疲弊していましたか?

シルク:ちょっと動画を探したら、もしかしたらわかるんじゃないかなってくらい(笑)。

ンダホ:見かえしてみたら面白いかもね(笑)。

マサイ:かなり大変で、初のCDということで「本当に実現するかしないか」という瀬戸際もあったんですよ。でも、結果として「やるぞ!」ということになって、「活気あるなコイツら!」と(笑)。

シルク:町おこしかよ!(笑)

マサイ:「チャンピオンロード」から始まって、二人がこれまで作ってきた曲が詰め込まれたなかに、新曲も入って、「コイツら音楽好きだな!」って(笑)。一曲一曲、全力で完成させる、ということを繰り返しているわけで、確かに頑張りすぎじゃないか、という心配もあったんですよ。でも、よく見たらご飯もめちゃくちゃ食べてるし、大丈夫だろうと(笑)。

一同:(笑)。

ーーンダホさんがダイエット期間に入る前ですね(笑)。

ンダホ:暴飲暴食でしたね(笑)。

マサイ:大丈夫そうだし、今後も新しい音楽を作っていけたらいいなと思うので、ぜひ聴いていただきたいですね。

ーーシルクさん、リーダーから見て、制作中のお二人はどうでしたか?

シルク:曲は全部、ストレートだと思うんですよ。ンダホが曲を作ってくれて、ぺけたんといろいろな話をして、まっすぐな曲を作っているのに、本人たちは僕らに全然ストレートに気持ちを伝えてくれなくて。例えば、ンダホがめっちゃイライラするようになったんですよ(笑)。

一同:(笑)。

ーー珍しいですね(笑)。ドッキリ企画かと思うような。

シルク:私生活でキレやすくなって。

ンダホ:そんな時期もありましたね(笑)。

シルク:それで、ぺけたんは弱音を吐くようになって(笑)。曲がストレートなぶん、裏では何も言えないような感じになっていたというか。曲だけじゃなく、背景にもそういうストーリーがあって、ようやくできた一枚なので、初のアルバムにして、濃いものが作れたと思います。

ぺけたん「誰が欠けてもできなかったアルバムです」

ーーぺけたんさんが弱音を吐くというのも珍しいと思います。継続的に音楽活動に力を入れて来たなかで、本作には深い思入れがあると思いますが、どうでしょうか?

ぺけたん:これまで、別のところで一人で音楽をやって来て、「チャンピオンロード」という曲を歌ってほしい、と言ってもらったときに、別のステージで自分が培ってきた歌を披露するのが、すごく怖かったんです。音楽のジャンルも違うし、自分の歌でみんなをガッカリさせないかって。そのなかでも、ンダホが一緒に音楽をやろうと言ってくれて、みんなも背中を押してくれて、ここまで続けられたことが、何よりうれしいですね。

 音楽は僕とンダホの二人が中心になってやっていると言っても、僕らが音楽に専念している間、みんなが動画をいっぱい作ってくれたり、代わりにいろいろと動いてくれたり、僕らが頑張れるような舞台を作ってくれて。きっと誰が欠けても、できなかったアルバムだと思うし、感慨深いですよね。ただ音楽が詰まっているだけじゃなく、僕らのこれまでの思い出や背景、そのすべてが詰まったアルバムだと思います。常に上を目指して活動していくと思うんですけど、今後技術が高まっても作れない、一度きりの作品というか。ぜひ、みんなのお手元に届いてくれるとうれしいなって。

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