ハマる人続出? ユーモア溢れる病院経営シミュレーション『Two Point Hospital』レビュー

『Two Point Hospital』のレビュー

 『テーマパーク』や『テーマホスピタル』など数々のシムシリーズを開発してきたGary Carr氏とMark Webley氏によって創設された「Two Point Studios」。その最新作となる、Steam版の病院経営シミュレーションゲーム『Two Point Hospital』が発売中だ。1997年に『テーマホスピタル』が販売されてから、実に20年を経ての登場である。

ゲームベースは『テーマホスピタル』

Bullfrog's Theme Hospital Trailer

 ゲームシステムは『テーマホスピタル』と同様で、同作で話題を呼んだユニークな病気や患者が、最新3Dによって蘇ったという認識で良いだろう。シミュレーションゲームとしてのシステムも古き良きシンプルなもので、奥深いが特殊な経営手腕は必要ではない。そのため、シミュレーションゲームの初心者にも簡単に始められる内容となっており、日本語化はされていないが、英語が堪能でないユーザーでもすぐに馴染めるだろう。もっとも、このゲームの特徴のひとつの、ユーモアある皮肉の利いたメールやラジオを聞き取きとれないという点は、少々残念ではあるが。

アンロックタイプでサンドボックスモードは用意されていない

 ゲームはステージクリアタイプで進んでいく。広いマップに多くの病院が用意されており、その病院を1ステージごとに必要な条件(病院評価を上げる)をクリアすることで次の病院が開放される形となる。一度アンロックした病院は後から評価を最大まで上げて楽しむこともできるし、新しく病院を作り直して心機一転することも可能だ。

 本作最大の特徴は、コミカルでユーモアのある「病気」を治療していくことにある。頭に鍋がハマった患者を強力な磁石で引っ張り出したり、豆電球になってしまった頭部を本人の頭に交換したり、ピエロになってしまった患者を元の姿に戻してやったり……と、患者と医者を眺めているだけでも時間が過ぎ去っていく。

鍋をかぶった患者

 さて、病院の評価を上げ、ステージをクリアするためには当然、患者をうまく治療する必要がある。患者の動きは、基本的に以下のフローだ。

1.まずは受付
2.GPオフィスで問診してもらう
3.各治療室へ向かう(完治しない場合は手順2へ戻る)
4.帰宅

 重要なウェイトを占めるのは医者である。GPオフィスへ案内された患者は、医者から問診を受けたのち、各治療室へと案内される。この問診を担当する医者の能力が高いほど、診察の精度が高くなり、スムーズに治療を進めることができるが、逆に精度が低ければ、患者がGPオフィスと治療室をループして、病院が混み合ってしまう。

院内が混雑している様子

 このループを放置していると、次々と患者が天国へと旅立ち、ゴーストとなって院内を暴れるように。こういうときはゴーストに対応できるJanitors(管理人)を雇い、某映画のように掃除機でゴーストを吸って解決することになる。

問診中の患者と医者

パズルのように施設を組み上げろ

いろいろなオブジェクトを設置して“それらしい”部屋を作れる

 
 さて、病院を作るにあたっては、問診室や治療室、従業員を休ませる休憩室など、プレイヤーが用意すべき施設が数多く存在する。各ステージ、院内のスペースは限られており、また条件を満たさなければ施設は立てられない。パズルのように頭を悩ませながら、効率的で美しいレイアウトを考えるのが楽しい。

必要最低サイズという制限はあるが、オブジェクトの設置は割と自由

 部屋のなかに設置できるオブジェクトは、病院を経営していくと貯まっていく『名声ポイント』を使ってアンロックしていく。名声ポイントは貯まりやすく、アンロックしたオブジェクトはすべてのステージで使用できるので、まずは試行錯誤しつつ、じっくり病院経営に向き合ってみるといいだろう。

待機中の患者を飽きさせない工夫が必要

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