HUAWEI、ゲームの処理性能を向上する「GPU Turbo」搭載のスマホ「nova 3」発表

 ファーウェイ・ジャパンは若者向けのスマートフォンとしてnovaシリーズの最新機種である「HUAWEI nova 3」を発表した。市場想定価格は54,800円(税抜)で、10月5日より発売だ。

 「HUAWEI nova 3」は本体の価格を抑えつつもHUWAEI P20 ProやHUAWEI Mate 10 Proといった同社のフラグシップスマートフォンに採用されている最新SoCである「HUAWEI Kirin 970」を搭載している。

 HUAWEI Kirin 970はAIプロセッサのNPUを内包しており、ユーザーの使い方を学習し、処理性能を向上させてくれるもの。このNPUによってユーザーに多くの恩恵をもたらしてくれる。

 「HUAWEI nova 3」はメインカメラが2400万画素と1600万画素のデュアルカメラ、インカメラは2400万画素と200万画素のデュアルカメラ構成。メイン・インともにNPUが活用されている。インカメラでもメインカメラでもNPU側が被写体にあわせ、適した撮影方法をシーンごとに自動で設定してくれる。

 インカメラでの認識シーンは青空・植物・花・ビーチ・雪・夜景・ルーム・舞台/ライブの8つからなる。メインカメラでの認識シーンは更に増えた22種類で、自転車や自動車、滝、古代建築、パンダなどユニークなものまで揃っている。

 また、インカメラの面白い機能の一つとして、3D Qmojiがある。ユーザーの表情に合わせて3Dキャラクターの絵文字が連動して動くというもの。SNSなどにシェアができ、コミュニケーションツールとしての幅が広がりに期待がもてる。

 生体認証としては背面に搭載された指紋センサーに加えて顔認証によるロック解除も可能だ。特に顔認証はロック画面に表示されるメッセージ等を本人が視ている状態のときだけ、通知内容を表示してくれるといったプライバシーに配慮された機能がある。


 また「HUAWEI nova 3」にはゲームや音楽、エンターテインメント体験を充実させる機能が搭載されている。これらは国内版のHUAWEI P20 ProやHUAWEI Mate 10 Proなどには未実装の機能だ。一つは「GPU Turbo」。AIがゲーム画面を認識し、Kirin 970の稼働の割当を調整、ゲーム向けに処理性能を向上させてくれるものだ。また、ゲーム中は通知をオフにし、プレイへの集中力を高めることも可能に。対応するゲームは残念ながらまだ少ないが、人気作の『モバイルレジェンド:Bang Bang』と『PUBG MOBILE』がカバーされている。

 もうひとつはシンクロ再生機能。同じWi-Fiネットワーク上で最大7台のHUAWEIスマートフォンとシンクロさせて、音楽を再生することができる機能だ。現状、「HUAWEI nova 3」のみにしか対応していないが、こちらも同様にソフトウェアアップデートで他のHUAWEI製品にも拡張されることになる。

 基本性能は次の通り。RAM容量は4GB、内蔵ストレージは128GB(micro SDスロット搭載)でディスプレイサイズは6.3インチの2,840×1,080ドットのワイドディスプレイを採用。バッテリー容量は3750mAhで9V/2Aによる急速充電機能にも対応。Wi-Fi規格は802.11 ac対応でBluetoothバージョンはBluetooth 4.2(aptX / aptX HD / HWA対応)をサポート。Android OSバージョンはAndroid 8.1でHUAWEIの独自UIであるEMUI 8.2がインストールされている。Kirin 970を搭載したスマートフォンでイヤホンジャックを備えている機種は「HUAWEI nova 3」となる。

 コストパフォーマンに優れており、同社のフラグシップスマートフォンと同等の性能がある。Leicaのデュアルカメラではないが、カメラ性能においてもHUAWEI P20とほぼ同等とみられ、カメラを存分に使うユーザーにとってもおすすめできる一台といえる。楽天モバイルやIIJmio、DMM モバイルといった各種MVNOでの取り扱いが決まっている。価格もMVNOによっては市場想定価格よりもさらに安くなっていることがあるのでチェックしてみるといいだろう。

Source:ファーウェイ・ジャパン

■佐々木翼
モバイル製品などのガジェットに詳しいフリーライター。
モバイルメディアの「ガジェットギーク」も個人運営している。

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