Google『Googleマップ』ARナビゲーション機能をテスト中 将来はARメガネに実装?

 Googleは昨年の同社開発者会議「Google i/o 2018」において、GoogleマップのARナビゲーション機能を披露した。この機能に関する続報は長らくなかったのだが、実は水面下でテストを実施していることがわかった。そのテストからは、モバイルARの限界とその限界を超えた先が見てとれる。

現実の街並みをARでガイド

 テック系メディア『The Verge』は10日、GoogleマップのARナビゲーション機能のテストに参加したウォールストリートジャーナルの記者David Pierce氏によるテストの所感を報じている。GoogleマップのARナビゲーション機能とは、スマホカメラで撮影した現実の街並みに行先をガイドする矢印や導線をAR表示する機能である。同氏によると、「まるで自分の行先のためだけにGoogleマップが作られたかのような」使用感が得られるという。

画像出典:YouTube「Google I/O キーノートの抜粋」より画像を抜粋

 同機能は、その性質上「歩きスマホ」を助長してしまうという懸念点がある。この懸念に対しては、同機能を一定時間使い続けるとスマホ画面を目線の高さから降ろして、通常のマップを表示するように催促するメッセージが表示される、という対策がとられている。「歩きスマホ」対策に関連してGoogleがテストを通じて得た知見には、ユーザはAR表示された導線に従い過ぎる傾向にある、というものがある。こうしたフィードバックを参考にして、同社は満足のいくユーザ体験を提供できるようになったら同機能をリリースする、とコメントしており、具体的なリリース時期は明らかにしなかった。

 同機能について、Pierce氏はスマホの機能ではなくARメガネのそれとしてリリースされるのではないか、と指摘している。同氏が言及しているARメガネとは、スマホ周辺機器のひとつとして利用できるGoolge Glassのようなデバイスのことを意味している。

ARメガネにつながるモバイルAR

 ARメガネに関しては、実のところ、AppleとGoogleが2020年頃にリリースするのではないか、と多数の市場関係者は見ている。そして、現在iPhoneやAndroid端末で利用可能なARアプリをめぐる開発競争は来るべきARメガネ市場の覇権をめぐる前哨戦にあたる、とも言われている。

 前述したARナビゲーション機能のほかにもARメガネにつながるものとして、Googleは昨年10月に同社製ハイエンドスマホ「Pixel 3/3 XL」にARカメラ機能「Playground」をリリースしている。この機能はカメラ撮影中にリアルタイムでARオブジェクトを合成する、というものだ(下の動画参照)。同機能をスマホではなくARメガネに対応させた場合、「歩きスマホ」を気にせずに済むリッチなARゲームが実現することは想像に難くない。

Playground: Create and play with the world around you

 対するAppleの動向は、Apple専門ニュースメディア『Appleinsider』が伝えている。同メディアによると、今年初めにアメリカ・ラスヴェガスで開催された世界最大の家電見本市「CES 2019」において、同社が多数のARデバイスメーカーと接触したことが目撃された、とのこと。同社は以前よりARを研究開発するスタートアップを買収しているのが知られていることからも、水面下でARメガネの開発を進めていると考えられる。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる