Twitter、新UIテストユーザの募集を開始 会話に集中できる仕様をめざす

 SNS大手Twitterが一部のユーザを対象として新UIのテストを進めていたことは既報であるが、このテストの規模を拡大することがわかった。Twitterの将来実装されるかも知れない新機能に関しても、同社CEOの最近の発言からその内容をうかがえる。

ベテランから初心者までテストに招待

 Twitterサポートチームは、21日、Twitterの新UIをテストするユーザを募集するとツイートした。このツイートには、テストユーザ募集ページへのリンクが貼られている。リンクからテストユーザ募集ページに移動すると、「Twitterは、あなたが気にかけている会話をより読みやすく、理解しやすく、そして参加しやすくするための新しい方法を模索しています」という英文メッセージが確認できる。このメッセージは、新UI導入のねらいを説明していると考えてよいだろう。

 新UIテストに参加したい場合は、上記募集ページに設けられた応募フォームから必要事項を入力しなければならない。入力内容はTwitterユーザネーム、Twitterを利用するために使っている(iPhoneあるいはAndroidといった)デバイス種別、母国語、そして居住している国である。ユーザネーム以外の入力内容は、選択肢から選ぶようになっている。

 募集ページの説明によれば、応募内容を送信したテスト参加希望者には、数週間以内にTwitter社から招待メールが送られる。件のテストを報じたUS版TechCrunchによれば、同社は主に英語と日本語を使うユーザを招待する予定、とのこと。また、あまりツイートしないライトなユーザから頻繁にツイートするヘビーユーザまで幅広く招待したい、ともコメントしている。

リプライを色分けし、ハートマークも最初は非表示に

 テック系メディア『The Verge』が21日に公開したTwitterのテストについての記事では、新UIの変更内容が簡潔にまとめられている。もっとも大きな変更は、リプライを色分けして表示することだ。具体的にはリプライはツイートに対してインデント(字下げ)して表示し、フォロワーのリプライに関しては青色の背景色が設定される。さらにツイート主がリプライした場合には、そのリプライの背景色が灰色になる。

 現在ツイートの下部に表示されている「いいね」を意味するハートマークやリツイートのマークも非表示となる。これらのマークは、ツイートを詳細表示したときに表示されるようになる。つまり、タイムライン表示時には「いいね」やリツイートの数がわからなくなるのだ。この仕様変更からは、「いいね」やリツイートの数に惑わされずにツイートを閲覧してほしい、というTwitter社の意図が読み取れる。

 以上のような仕様変更に加えて、Twitterの全体的なデザインが丸みを帯びるようになる、と同メディアは伝えている。そして、今回のテストを通じて新UIについてフィードバックを得てから正式リリースまでには少なくとも「多くの月」を要するだろう、という同社のコメントも報じた。

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