フィッシャーズ、『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019』出演決定! 厳しい意見を跳ね返すパフォーマンスに期待

 7人組の人気YouTuber・フィッシャーズが5月8日、公開した動画「いきなり活動休止を発表したらメンバーは怒るのか!?」のなかで、8月に開催される日本最大級の野外ロックフェスティバル「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019」への出演を発表した。

いきなり活動休止を発表したらメンバーは怒るのか!?

 動画の冒頭、リーダーのシルクロード(シルク)は「ドッキリをします。ネタバラシの際、すごく大事な報告があります」と一言。地上波の出演や楽曲のリリース、最近では地元・葛飾区の一日警察署長など、大きな発表が相次ぐ人気者だけに、「ただ報告するだけじゃ、ちょっと味気ない」として、シルクが活動休止をメンバーに伝えるというドッキリ企画になったようだ。

 詳しくは動画を見ていただきたいところだが、シルクに呼び出されたンダホ、ぺけたん、モトキは、普段と違うシリアスな表情だ。それぞれに動画活動への責任感を持ち、スキルアップしてほしい……と語るシルクは、最後にサラッと「夏には日本最大級のフェスのロッキンが待ってるから」と一言。フィッシャーズの音楽担当、いわゆる「おうた組」のンダホは「えっ!?」と目を丸くし、ぺけたんは呆然としていた。

 YouTuberに詳しくない人にはよく知られているとは言い難いところだが、フィッシャーズは音楽活動に力を入れており、音源とライブイベントで、ファンに対して前向きなメッセージを伝えてきた。今回の発表に際して、ネット上では、多くのロックバンドを差し置いて彼らがフェスに出演することに対する厳しい意見も散見されるが、彼らが音楽とどれだけ真摯に向き合ってきたかは、ファンなら誰もが知るところだ。いまやロックフェスにはアイドルも多く出演しており、彼らのような尖った存在感と高い人気を誇るグループが出演するのは、自然なことにも思える。

 ぺけたんはTwitterで、「おれは自分の音楽を信じて10年間歌い続けてきました。理論も勉強して身体作りから発声まで自分なりに頑張ってきて手は抜いてません。厳しい意見もありますが音楽をついでになんて一度も思ったことはありません」として、「せっかくいただけた貴重な機会、万全の状態で楽しみながら挑んで行けたらなと思います」と決意を語った。

 彼らは最初からメインストリームにいたわけではなく、学生時代にも周囲から奇異の目を向けられ、心のない言葉を投げかけられたこともあると明かしている。2016年、『YouTubeFanFest』という大舞台のステージに上る前、フィッシャーズは円陣を組み、シルクが「あの馬鹿野郎ども」という強い言葉を使って、傷つけられたからこそグループとして強くなれたことへの「感謝」を語っていた。フィッシャーズは常に明るく、爽やかな印象のあるグループだが、その根底にはこうした反骨精神もあり、それが否定的な意見を跳ね返す力になっているように思える。

 そんな彼らのストーリーを知ると、代表曲「虹」に象徴される「人と違っていいんだ」「自分を肯定していいんだ」という前向きなメッセージが、より説得力をもって響いてくる。フィッシャーズがフェスの大舞台でどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、いまから楽しみだ。

(文=橋川良寛)

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