米津玄師やチャットモンチーを生んだ徳島の新星、スピラ・スピカの魅力とデビューまでの歩み

徳島が生んだ“新星”スピラ・スピカの魅力

 “スピスピ”の愛称で親しまれるピュアポップロックバンド、スピラ・スピカが、8月8日にメジャーデビューシングル『スタートダッシュ』をリリースする。表題曲は、TVアニメ『ガンダムビルドダイバーズ』(テレビ東京系)2期のエンディングテーマとなっているため、アニメを通じて彼らの存在を知った視聴者も多いのではないだろうか。今後注目度大の3ピースバンド、スピラ・スピカの魅力と、彼らがメジャーデビューに至るまでの歩みを紹介しよう。

多くの才能を輩出してきた徳島からの新星

 奈良県から上京してきたスピラ・スピカだが、ボーカルの幹葉はもともと徳島県出身。「スタートダッシュ」のWeb限定CMでも、幹葉はバリバリの阿波弁を披露している。徳島県出身のアーティストといえば、米津玄師やチャットモンチーといった面々がまず思い浮かぶ。ほかにも、アンジェラ・アキ、声優の豊崎愛生、ダニー(ザ50回転ズ)など、これまでにも多くの才能が徳島県から輩出されてきた。紅一点ボーカルの幹葉率いるスピラ・スピカは、今後徳島県を代表する次世代アーティストとなりうるだろう。

スピラ・スピカ 『スタートダッシュ』 Web限定 30秒CM (幹葉 ごあいさつver.)

 幼い頃から歌うことが大好きで、徳島に住んでいた中高生時代も学祭などでバンドを組んでいたという幹葉。そんな彼女が大学の進学先である関西で知り合ったのが、現在のメンバーである寺西裕二(Gt)とますだ(Ba)だった。バンドメンバー募集サイトを通じて出会った3人は、2013年よりスピラ・スピカの前身バンドであるスノーマンを結成。男性メンバーらの出身地・奈良県を中心に、新たな音楽活動をスタートさせた。

苦悩の時代からの脱却

 とはいえ結成後しばらくは、幹葉のカナダ留学なども重なり、表立った活動はできなかったという。だが、彼らの転機となったのは、2015年に行われたオーディション『eo Music Try 2015』。ヤバイTシャツ屋さん、yonige、パノラマパナマタウンといった現在大注目のバンドを含めた約720組の中から、スノーマンは準グランプリに選出されたのだ。しかし、その後またしても思い通りに活動を広げられなくなってしまい、思い悩んだ幹葉は一時徳島に帰ってしまうほどであったそうだ。

 そんな幹葉が「このバンドで歌うのは最後にしよう」と決めて臨んだ、スノーマン名義でのミニアルバムのレコーディングだが、完成した音源を聴いて「やっぱりこのバンドで歌いたい」と思い直し、自分たちを応援し支えてくれるファンに、もっともっと元気を与えられるような存在になりたいと考えるようになったという。

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